聖フランシスコ-アッシジの光

天使の文化図鑑

 

天使は聖書や守護天使の絵よりもずっと以前から存在する。宗教史によれば、人間界と神々の世界の間に不思議な「中間的存在」があるという考え方は、ユダヤ教が生まれるよりも何百年も前から広く各地に知られている。この内容は全て『天使の文化図鑑』から引用しています。

 


以下の紹介内容は全て下記から引用しています。

『天使の文化図鑑』

ヘルベルト・フォアグリムラー/著

ウルズラ・ベルナウアー

トーマス・シュテルン・ベルグ

上田浩二

渡辺真理

発行所: 東洋書林

発売日: 2006年6月22日

 



天使はどこから?

天使は聖書や守護天使の絵よりもずっと以前から存在する。

宗教史によれば、人間界と神々の世界の間に不思議な「中間的存在」があるという考え方は、ユダヤ教が生まれるよりも何百年も前から広く各地に知られている。


イラン アフラ・マズダーの釉彩レンガ『天使の文化図鑑』

人間の頭部と翼を持つライオンは、古代ペルシア芸術で広く見られるモチーフである/イラン アフラ・マズダーの釉彩レンガ 紀元前500年頃 パリ ルーブル美術館


ラムセス3世の棺を守る女性の姿『天使の文化図鑑』

手で翼を広げラムセス3世の棺を守る女性の姿(イシス?)。両側にはジャッカルの姿をした「道を開くもの」ウプアウトの旗印が描かれている。/紀元前1170-1133年頃 赤御影石のレリーフ 高さ155cm パリ ルーブル美術館


ペルシアの書物にある翼のある天使『天使の文化図鑑』

著名なアラビア人学者アブド・アル=ラーマン・イブン・オマール・サール・アル=ラジ(913-998)が惑星と恒星について書いたペルシアの書物にある翼のある天使。ナスヒー写本より。挿絵はアブダラ・イブン・ムハマンド。/1665年 カイロ国立図書館

 



翼のない天使

キリスト教以前の絵画、あるいは初期キリスト教時代でもキリスト教以外の宗教画には、「翼のある存在」がしばしば登場する。しかし、初期キリスト教芸術では、聖書やそれ以外の出典に題材を取った絵画も含めて、翼のある存在はあまりみられない。

初期の天使は、まだギリシャ・ローマ芸術のニケやヴィクトリア(=ウィクトリア)をモデルしてはいなかったのである。

ニケやヴィクトリアが天使の絵に影響を及ぼすのはずっと後で、1000年も経ってから直接に受け継がれている。さらに、他の文化との交流や受容と変形を経て天使の表現形式が確立されるのは、3世紀から6世紀までの300年間のことである。


ローマ ラティナ街道地下墓所『天使の文化図鑑』

4世紀中頃の墓所の壁画に描かれた天使の壁画。バラムの行く手をさえぎる天使は強そうな人間の男として描かれ、のちに天使のモチーフには必ず添えられる翼を持っていない。/ローマ ラティナ街道地下墓所


ローマ ラティナ街道地下墓所『天使の文化図鑑』

左:同じくラティナ街道の地下墓所のもうひとつの壁画。若い男の姿で描かれた天の梯子を昇る天使。こうした表現は、初期の棺や絵画にも数多く見られる。

右:墓室の壁全体を覆う壁画は、いすれも300-400年に描かれたもの。この中にアブラハムを訪ねる3人の男の絵がある。翼はなく、みな若い。


キリストの昇天と復活『天使の文化図鑑』

キリストの昇天と復活が墓を訪ねた3人の女と翼のない天使とともに表現されている。/紀元400年頃 ミュンヘン バイエルン国立博物館 ライダー・コレクション




天使の翼

天使にも翼をつけるようになったのはなぜなのか?聖書の最後の書である「黙示録」に、数多き裁きの天使の一人について「空高く飛ぶ」とある。

そして天に到達できるのは、翼をもち鳥のように飛ぶものだけである。世界中のどの文化においても、天と地を仲介する役割を担う存在が鳥の翼をつけた姿で描かれてきたのはそのためである。

空高く飛ぶ天使は鳥のような存在であり、翼は天上の神の世界と地上との間の橋渡しをするためにある。


サモトラケのニケ『天使の文化図鑑』

紀元前2世紀初頭につくられたサモトラケのニケ。この女神像は人間の大きさをはるかに上回る。現在はパリのルーブル美術館にある。ルネサンス期の女性の姿をした天使の規範となった。


セラフィム『天使の文化図鑑』

6つの翼を持ち、顔と手足がある存在として描かれたセラフィム(イザ6:2)。/1081-1118年 金地にクロワゾンネ バラ・ドーロの一部 ヴェニス サン・マルコ教会

 

ケルビム『天使の文化図鑑』

6つの翼を持ち、いちめんに目がついているケルビム(エゼ10:12)/1081-1118年 金地にクロワゾンネ バラ・ドーロの一部 ヴェニス サン・マルコ教会



天使の位階と色々な世界の天使

「位階」とは宇宙における特別な場所での高低であり、また役割の違いである。「天使の位階」にも三つの秩序があり、それぞれの「秩序」には、さらに三つの「天使の合唱隊」がある。結果として「天使の合唱隊」は全部で九つ存在することになっている。


最高位の「秩序」はセラフィム、ケルビム、座天使の「合唱隊」が構成している。彼らの使命は、三位一体の神の知らせを下位の天使たちに伝え、宇宙すべてを神が「あらがいようもなく抱擁」すると啓示することである。


中間に位置するのが、主天使、力天使、能天使の合唱隊で、地上の世界にはまったく束縛されず、その名が示すものを純粋な霊の姿によって表現するのが使命である。


最下位の「秩序」は、権天使、大天使、天使の合唱隊から構成されている。人間に神の啓示を伝えることを使命としている。


偽ディオニシウス・アレオパギタが体系化した九つの天使の合唱隊『天使の文化図鑑』

偽ディオニシウス・アレオパギタが体系化した九つの天使の合唱隊。ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂の礼拝堂にある13世紀のモザイク画。中央はセラフィムに囲まれたキリスト。その下は金地に美しい色のひし形連続模様をなす10の翼を持つケルビム。ケルビムの左から順に、セラフィム、権天使、能天使、力天使、大天使、天使、主天使、座天使の名が記され、それぞれの天使の典型的な役割が描かれている。丸天井の四隅にある穹隅(パンダンティフ)には4人のラテン教父が描かれている。


ガラ・プラシディアの霊廟『天使の文化図鑑』

ラヴェンナのいわゆる「ガラ・プラシディアの霊廟」の丸天井モザイク(425-450)。四隅に描かれた翼のある黙示録的な存在に囲まれて、夜の星空の中心で輝く十字架がキリストの再来を表す。


ベリー公のいとも華麗なる時祷書『天使の文化図鑑』

幻の中でヨハネは、膝の上に勝利の子羊をのせて王座に座っている、キリストの姿をした父なる神を見た。周りには24人の長老とケルビムがいる。「ベリー公のいとも華麗なる時祷書」/1413-1416年 シャンティー コンデ美術館



チェファル聖堂内陣を飾る天井モザイク『天使の文化図鑑』

6つの翼を持ち人間の顔をした色鮮やかなケルビム、および位階の異なる天使。シチリア、チェファル聖堂内陣を飾る天井モザイク/12世紀


ムハマンドがブラークに乗り天国へ『天使の文化図鑑』

ムハマンドがブラークに乗り天国へ向かっている。宙を飛ぶガブリエルが先導し、多くの天使たちがその周りを取り巻いている。叙事詩・ニザーミーのハムサ(5部作)へのスルタンの画家ムハマンドによる挿絵。/1540年頃 ロンドン大英博物館


リンブルグの十字架の一部を収めた聖遺物箱『天使の文化図鑑』

964年頃コンスタンチノープルでつくられた「リンブルグの十字架の一部を収めた聖遺物箱」。十字架の各部の横に10天使の全身が描かれている。最上列、および第3・第4列には、六つの翼をもった12人のケルビムが描き出されていて、それぞれに「エクスシアイ」と記されている。第2・第5列には多くの目のある翼と動物の顔(エゼ10:14)をもったケルビムに「アルカイ」と記されている。




終わりに


天使や霊的な存在に対する関心は数千年も前から存在する。「天使」というのは、決して一義的に定まった言葉ではない。人間が自分の目で見たり考えたりしたさまざまなイメージを代表する言葉にすぎない。


天使は、人間に対する神の強い関心を表わす神の使いなのである。神の使いは、純粋に霊的な領域に住んでいる必要はない。人間であっても、他の人間にとって神の使いとなる課題を引き受けることは可能である。



以上の紹介内容は全て下記から引用しています。

『天使の文化図鑑』

ヘルベルト・フォアグリムラー/著

ウルズラ・ベルナウアー

トーマス・シュテルン・ベルグ

上田浩二

渡辺真理

発行所: 東洋書林

発売日: 2006年6月22日

 



インナーウィッシュについて

インナーウィッシュとは?

インナーウィッシュとは?詳しくはコチラ>


サービス内容・料金

インナーウィッシュのサービス内容・料金はコチラ>



☆スポンサー広告☆



インナーウィッシュ

インナーウィッシュのミッションは日常生活の変容サポートです。変化のタイミングでお手伝いいたします。

●インナーウィッシュ・ホーム


関連ページ


関連ブログ


メニュー

役に立つ情報:役に立つ情報へ戻る

自己変容の道:自己変容の道へ戻る

ホーム:ホームへ戻る