エネルギーシフトという視点から共感できる内容を、2011年にシェアしました。現在は数値に変更があると思いますが当時のまま変更していません。文末に2016年のニュースを追記しています。(◆エネルギーシフト関連ニュース)
エネルギー政策には一長一短があり、それぞれに課題はあると思いますが、地球規模で良い方向に向かいますよう願っています。
以下の紹介内容は下記より引用しています。
【参考】
『6paper』6paper freepaper issue3
PUBLISHER:Candle JUNE
EDITOR:吉川香菜(6paper)
DESIGN:GAS
ILLUST:ニカロ
SPECIAL THANKS:鎌仲ひとみ
画像については、フリーペーパーの内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。
もう原発反対とはいわない
推進派も反対派も
それぞれ”未来の子供たちのために”
を合言葉にこれまでやってきた
今こそ
お互いが協力して福島を救い、
あらたなエネルギーシフトを
共同で立ち上げる時が来た
誰のせいにもせず
未来の日本の子供たちに、
おいしいお米をそして
おいしい海の幸を与えられるように
今
魔法がとけたこのときに
反でも非でも脱原発でもなく
これまでに感謝して
原発の終わりの日を決める時が来た
Candle JUNE
『6paper』6paper freepaper issue3
原子力に代わる電力確保には様々な自然エネルギーを利用した複合的発電方法が必要で、すでに数多くの発電方法があります。大切なのは発電量が小さくてもそれぞれの地域で最適な発電方法を選ぶこと。そして効果的に組み合わせていくこと。
●太陽光発電
自宅の屋根などに太陽電池を設置し発電する方法。
余った電気は電力会社に買い取ってもらうこともできます。温暖化の原因となるCO2や排気ガスを出さず、永続的なエネルギー資源です。もっと低コストで電池パネルを設置できるようになれば設置するところが増えます。
●太陽光発電協会 http://www.jpea.gr.jp/
●風力発電
自然の風のエネルギーで風車を回転させ、これにより発電機を回転して電気エネルギーにする方法。一定以上の風速があれば24時間発電可能と言われ、ヨーロッパで高い供給率をあげています。沖合いに風車を設置するフローティング型の風力発電は風が陸地より強いため、より効率がよく注目されています。
●日本風力発電協会 http://jwpa.jp/
●地熱発電
地球そのものが持つ地熱を利用し、蒸気を発生させてタービンを回すことで発電する方法。永続的なエネルギー資源で世界中どこでも可能です。ちなみに日本の地熱エネルギー資源は世界第三位で、世界で使われている多くの装置が日本製です。
●日本地熱学会 http://www.soc.nii.ac.jp/grsj/
●水力発電 マイクロ水力発電
水の流れ、位置エネルギーを利用して水車を回し発電する方法。ダムなどでの利用が多く安定した供給が可能ですが、マイクロ水力は既存の流水(用水路や上下水道)を利用する発電方法なので、もっと個人規模でも取り入れられるようになったら設置できるところが増えます。
●水力ドットコム http://www.suiryoku.com/
●波力発電
水面の表面波を利用しタービンを回し発電する方法。航路標識ブイの電源として実用化されています。面性あたりのエネルギーとしては太陽光や風力の数倍の発電力があるといわれています。日本は海に囲まれているので、資源に恵まれています。
●(財)電力中央研究所有識者会議推進室
●振動力発電
私たちが歩く時や道を車が走る時に地面にかかっている振動をエネルギーに変えることができます。床や道に「発電床」と言われる装置を敷き、その上を歩いたり踊ったりすることで電力を生み出すことができます。駅など人の集中するところはもちろん、野外イベントの演出などでアーティストに是非使ってほしいです。
2008年12月5日~12月25日の期間、JR渋谷駅ハチ公前広場で実証実験も行われ、駅前を歩く多くの人々の足から発電されました。
●音力発電
私たちが普段何気なく行っている「話す」時の音や、街中の雑音や騒音などから出る空気の振動をエネルギーに変えることができます。音楽ライブで使ったり、電動力発電とセットで線路や道路で使ってほしいです。
●エアロバイク発電
個人での発電、ソーラーパネル導入以外もあります!ダイエットしながら発電?「ダイエットの為にジムに行ってエアロバイクをこぐ、あの力で発電できたらいいよね」そんな話がありました。調べてみたら、なんとエアロバイク発電機を見つけました。
これと蓄電池がセットになれば、仕事帰りにジムではなく、仕事が終わったら自宅でダイエットしながら明日の電気を貯める、そんな個人レベルで発電でき、遊び心もある製品が実際にあるんです。
●創作機械工房 Piccolo SPA http://www.piccolospa.net/
●スポーツ発電&フィットネス発電イベント研究所 http://white.ap.teacup.com/piccolospa/
このように、いくつもの発電方法があり、ヨーロッパでは実用化されているものや実用に向けての動きがすでに始まっているものもあります。発電方法は国や地域、環境によって最適な方法が異なりますが、実は日本は自然エネルギーの宝庫とも言われており、どれも不可能なことではありません。
自然エネルギーの組み合わせで原発の代わりになるのか?日本が本気になったらこれだけの電力を生み出せるという、こんな試算データがありました。 (設備容量での比較 )
●太陽光(29550MW)
原発・火力発電
30基分
●風力(782220MW)
原発・火力発電
782基分
●地熱(20540MW)
原発・火力発電
20基分
●中小水力(27600MW)
原発・火力発電
28基分
以下は、鎌仲ひとみ氏の記事より一部を抜粋しました。
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スウェーデンでは消費者が電気を選ぶことができます。風力発電とか水力発電とかバイオマスとか選択できるのです。どの電気を選んでも停電することはなく、まったくこれまでと変わらない生活ができます。
料金もかえって安い自然エネルギーがあるくらいです。自然エネルギーは増えれば増えるほど安くなります。
このためには電力市場を自由化する必要があります。原発反対ではなく、電気の選択肢を増やしてもらうのです。
自然エネルギーの視点からみると日本は自然エネルギー資源の宝庫です。スウェーデンは日本よりももっともっと北にあり、日本の方が日照時間も海洋エネルギーも数倍多いのです。そんな資源の少ないスウェーデンで、脱石油・脱原発をしようとしているのですから、日本ができない訳がありません。
日本は資源大国なのです。様々な自然エネルギーの可能性があり、それらの技術はほとんどすでに出来ています。
世界ではこの5年、毎年自然エネルギーが60%づつ成長しています。
もっと安全で安くて持続可能な方法があるのです。未来のエネルギーって何?どんなやり方が持続可能なの?という問いかけが未来を一いっしょに考えるきっかけになるはずです。
「Co.Exist」の記事よると、フランス政府は「620マイル(約1,150km)のソーラーロード建設」を予定していて、もし実現すれば人口の8%にあたる約530万人分の電気が供給できることに。ソーラーを設置する際の一番のポイントは「どこに置くか」ということですが、道路ならば様々な問題を解決してくれそうです。
(引用元記事:TABI LABO 2016年3月7日
フランスがソーラー道路に本気! 5年かけて1,000km以上も建設するらしい)
世界の風力発電の発電能力が2015年末に一四年末比17%増の4億3242万キロワットに達し、初めて原子力の発電能力を上回ったことが、業界団体の「世界風力エネルギー会議」(GWEC、本部ベルギー)などの統計データで明らかになった。
(引用元記事:東京新聞 2016年2月20日