電磁波とは、電気と磁気の両方の性質をもつ「波」のこと。電気の影響が及ぶ範囲を「電場」といい、磁気の影響がおよぶ範囲を「磁場」といいます。この電場と磁場がお互いに影響しあって、電磁波の「波」が作られます。
レントゲンのX線、紫外線や色の光線などの太陽光、ラジオやテレビの電波、
携帯電話やパソコン、家電製品の電磁波などは、すべて電磁波に含まれます。
電磁波は、大きく2つに分類されます。
ガンマ線、エックス線、紫外線の一部を含む「電離放射線」と、
太陽光線(紫外線の一部、可視光線、赤外線)や、
電波(マイクロ波、短波、長波、極低周波)を含む「非電離放射線」です。
●電磁波の分類
●電磁波の種類と特徴
●総務省「我が国の電波利用状況」
総務省の「電波利用ホームページ」では、
電波法において「電波」と定義されている300万メガヘルツ(=3000GHz)以下の周波数の電磁波について、周波数帯ごとの我が国における使用状況を図で示しています。
総務省「我が国の電波使用状況」から、
イメージ参照のため「10GHz超」の使用状況図を掲載しました。
平成22年3月現在→平成27年5月現在への変遷
●波長とアンテナの関係
最も単純な構造であるダイポールアンテナを例にして具体的な仕組みを説明します。
ダイポールアンテナは図のような構造をしていて、ポールの部分(2本あるからダイポール)が受信したい高周波信号の波長の1/2の長さになっています。この部分で+と-の繰り返し電圧である高周波信号を感知して、その電圧により生じた電流が同軸ケーブルから受信機に送られていきます。
八木アンテナは図のように導波器、放射器、反射器から構成されています。導波器は電波を導く役割を持っていて、本数が多ければ多いほどたくさんの電波を集めることができます。
放射器は受信したい電波の波長の1/2の長さに設定されていて、先ほどのダイポールアンテナの変形で、この部分で送受信を行います。反射器は前方から飛んできた電波を後ろに逃さないようにして、放射器に送るためのものです。