外なる結婚、内なる結婚、隠された結婚。これら三つの次元どうしは、互いに高め合っていく。『男女のスピリチュアルな旅』より紹介しています。
以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。
【参考】
『男女のスピリチュアルな旅』
魂を育てる愛のパートナーシップ
ジョン・ウェルウッド/著
島田啓介/訳
日本教文社/出版
画像は無料写真素材より作成。見出しは内容に応じて作成。それ以外の追加情報については参照元を個別に記載します。
まず「外なる結婚」は、男女が生涯を通じて結ばれるというその社会的側面である。夫婦は結婚を通じて、より大きな生き方を探求する仲間どうしになる。それゆえ結婚は、神聖な結びつきとなるのだ。
現代において必要なのは、夫婦の結びつきとやりとりの中身を大切にした、「内なる結婚」である。
それでは、お互いに認め合い、支え合うためにはどうしたらいいのだろう?心を伝え合うために何をすべきだろう?お互いに敬意をもって接し合い、出会えてよかったと思えるようになるためには?
「内なる結婚」というのは、畑仕事に似ている。土壌や気候などの外的条件がそろっていても、手をかけて世話をしてやらなければ良い収穫を得ることはできない。夫婦が自分たちの関係をよく耕さなければ、放任状態のなかでその結婚生活は荒れ果てたものになってしまう。小さな行き違いが重なり、生活はだんだんすさんでいき、気がついたときには二人の心は反感や恨みでいっぱいになっている。いわば、畑が雑草で埋めつくされるのだ。
「内なる結婚」では、お互いを尊敬し合うことが鍵になる。「尊敬する」には、人にはもともと大いなるスピリットが備わっており、それは私たちのよく見知っている人格の域をはるかに超えるものだと知ることである。もし二人のどちらかが相手を表面的にしか見ず、惰性的なつきあい方をしていたら、この大いなる神秘の力が二人に対して働きかける機会はなくなり、相手を尊敬する心も失われてしまう。
結婚によって私たちは、個人を超えた大きなエネルギーに触れられるのだから、それをぞんざいに扱ってはならないのだ。
そして最後の「隠された結婚」とは、二人のやりとりから直接生まれる内面的な変化のことである。
結婚によって二人は、陰と陽、天と地、力強さと優しさなど、数え切れないほどの二つの極の間を行き来することになる。この「内なる錬金術師」は、二人の外側の関係をそのまま映し出す。相手を気遣うことは、自分自身を大切にすることを促し、結婚生活を育てていくことは、自分自身を育てることにつながる。
そして愛するパートナーと人生をともに過ごすことは、自分の内なる男性性と女性性のバランスをとることでもある。「隠された結婚」で私たちは、自分の固定観念を捨てて、自己のなかにある互いに異なる要素を新たに組み合わせ、生まれ変わっていくことができる。
外なる結婚、内なる結婚、隠された結婚。これら三つの次元どうしは、互いに高め合っていく。
そのどれか一つが欠けても、二人の生活は豊かさを失う。たとえ内面的な強い結びつきがあったとしても、外側では健全で生き生きした生活環境を作り出せない夫婦や、すばらしい家を手に入れても、深い関わりが持てないでいる夫婦などはそうである。
二人がともに一つの世界を作っていき、情熱と敬意をもって関わり合い、つねに自分を変えていこうと努力すれば、二人の生活はますます豊かに、創造的なものになっていくだろう。
以上の紹介内容は、すべて下記より引用しています。
【参考】
『男女のスピリチュアルな旅』
魂を育てる愛のパートナーシップ
ジョン・ウェルウッド/著
島田啓介/訳
日本教文社/出版
画像は無料写真素材より作成。見出しは内容に応じて作成。それ以外の追加情報については参照元を個別に記載します。
夫婦愛の完成とは、異体同心――二つの異なった人格から、新たに一個の人格を作り上げることを意味する。詳しくはコチラ>
「夫婦が一つになる」という表現は、20年以上前に読んだ本にも書かれていました。詳しくはコチラ>