トン・レンの瞑想

更新日:2022/07/21 公開日:2011/11/26

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トン・レンの瞑想【自己変容の道】
トン・レンの瞑想【自己変容の道】

トン・レンの瞑想

 

トン・レンの瞑想について『ダライ・ラマ生き方の探求』ダライ・ラマ14世/著より紹介しています。

 


以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。

ダライ・ラマ 生き方の探究 単行本

【参考】
『ダライ・ラマ 生き方の探求』
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ著

春秋社 

 

画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。


 

あらゆる苦しみは自らの幸せを追い求めることより生じ

悟りは他者のためを思うことより生ずる

それゆえ、自己の幸せと他者の苦しみをまさしく交換する

これが菩薩の実践である

 

三十七の菩薩の実践 第11偈

 


 

「自他の交換」の心を発展させ堅固にするための瞑想法として伝承されているのが

「トン・レン」と呼ばれるものです。

 

このトン・レンすなわち「トンパ(与える)」と「レンパ(受け取る)」の二つを、風(ふう・ルン)の上に乗せる必要があります。トン・レンの二つを混ぜ合わせて修習すべきです。

 

この「トン・レン」の瞑想法の根拠となっているのが、シャーンティデーヴァの『悟りへの道』です。

 

自身と他を速やかに救おうと願う者は「自他の交換」という最高の秘密を実践せよ

 

『悟りへの道』での主題ともいえるこの一節のように、他の苦しみを自分が受け取るのです。

 

このとき、どのような苦しみの状態であるかを具体的に考え、よりリアルに追体験することです。そして、心の底からその苦しみを感じて、それを受け取るようにするのです。

 

これは「大悲」から起こった動機です。

 

そして、苦しみがなくなった後に、彼らが願うことは何でしょうか?彼らが願うことは幸せです。今の私たちはすべてが満ち足りた状態ではなく、幸せが圧倒的に不足していますね。このように幸せが不足して悩んでいる彼らに対して、自分の身・口・意で積んだすべての功徳を与えるのです。

 

これは「慈しみ」から起こった動機です。この動機で、すべての功徳を彼らに与えるのです。

 

このようにトン・レンを学び、自分の幸せと他者の苦しみをまさしく交換する、それが菩薩の実践であります。

 

「自他の交換」を正しい動機でおこなうなら、それがたとえ一時的なものであっても、私たちに大きな幸せをもたらすことでしょう。

 


以上の紹介内容は、すべて下記より引用しています。

ダライ・ラマ 生き方の探究 単行本

【参考】
『ダライ・ラマ 生き方の探求』
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ著

春秋社 

 

画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。


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●ダライ・ラマ【役立つ情報】

【ダライ・ラマ】Wikipediaより引用

ダライ・ラマ14世(1935年7月6日 - 在位1940年 - )は、第14代のダライ・ラマである。法名はテンジン・ギャツォ。4歳の時にダライ・ラマ14世として認定、1940年に即位、1951年までチベットの君主の座に。1959年に中国からの侵略と人権侵害行為に反発してインドへ亡命。亡命後は、欧米でもチベット仏教に関心のある人や複数の著名人の支持を得、ノーベル平和賞を受賞し、国際的影響力はさらなる広がりを見せており、中国は別として世界的にはチベットの政治と宗教を象徴する人物とみなされる。

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