意識のエネルギーフィールドの実用的な指標である「意識のマップ」について、『パワーか、フォースか』デヴィッド・R・ホーキンズ (著)より紹介しています。
2022年7月7日追加NEW!↓
2023年11月12日追加NEW!↓
以下の紹介内容は、すべて下記より抜粋・引用しています。
『パワーか、フォースか 改訂版 ― 人間の行動様式の隠された決定要因』
【参考】
『パワーか、フォースか 改訂版 ― 人間の行動様式の隠された決定要因』
デヴィッド・R・ホーキンズ (著), エハン・デラヴィ (翻訳), 愛知ソニア (翻訳)
出版社:ナチュラルスピリット (2018/6/15)
表は書籍に掲載されている表と同じ項目内容で作成しました。
小見出しは掲載されている見出しを使用しました。
文章はすべて本文の一部を抜粋・引用しています。
意識のマップ | |||||
神の視点 | 人生の視点 | レベル | ログ | 感情 | プロセス |
Self(大なる自己) | is(存在そのもの) | 悟り | 700〜1000 | 表現不可能 | 純粋な意識 |
存在する全て | 完全 | 平和 | 600 | 至福 | 啓蒙 |
ワンネス | 完成 | 喜び | 540 | 静穏 | (神)変身 |
愛のある | 恩恵 | 愛 | 500 | 崇敬 | 啓示 |
英知 | 有意義 | 理性 | 400 | 理解 | 抽象 |
慈悲深い | 調和 | 受容 | 350 | 許し | 超越 |
奮い立たせる | 希望 | 意欲 | 310 | 楽天的 | 意図 |
権能を与える | 満足 | 中立 | 250 | 信頼 | 開放 |
許認 | 実行可能 | 勇気 | 200 | 肯定 | 強化 |
無関心 | 要求 | プライド | 175 | 嘲笑 | 慢心 |
執念深い | 敵対 | 怒り | 150 | 憎しみ | 攻撃 |
否定 | 失望 | 欲望 | 125 |
切望 |
奴隷化 |
刑罰 | 怯える | 恐怖 | 100 | 不安 | 内気 |
軽蔑 | 悲劇 | 深い悲しみ | 75 | 後悔 | 落胆 |
非難 | 絶望 | 無気力 | 50 |
絶望 |
放棄 |
復讐心 | 悪 | 罪悪感 | 30 | 非難 | 破壊 |
嫌悪 | 悲惨 | 恥 | 20 | 屈辱 | 排除 |
【引用】『パワーか、フォースか 改訂版 ― 人間の行動様式の隠された決定要因』
上記書籍に掲載されている表と同じ項目内容で作成しました。
これは歴史上の偉大なマスターのレベルであり、昔から数知れない人々が従ってきた霊的な教えを創造した人たちのレベルでもあります。すべてが「神の意識」につながっていて、時に彼らも神と同一視されます。このレベルでは自他が分離せず、むしろ自己の意識と神の意識が一体化します。心を超越した大いなる自己(Self)として非具象を経験するのです。偉大な教えは、人類のすべての意識レベルを引き上げます。このレベルの気づきでは、存在に対する感覚は、すべての時間軸と個性を超越するものです。個という小さい自己(self)は、大いなる自己(Self)に融合して戻っていきます。意識が局部に集中することはなく、至るところに平等に存在しています。
このエネルギーフィールドは、「超越」「自己実現」「神意識」と呼ばれる状態に関係しています。これは非常にまれです。この状態に達すると主観と客観の区別がなくなり、知覚はどんな特定のフォーカスもありません。600とそれ以上のレベルでは、時間と空間がスローモーションのように感じられると、しばしば報告されています。じっと固定されているものは何もなく、すべてが生き生きと輝いています。絶え間なくその状態が続き、このうえなくすばらしい進化のダンスが繰り広げられるようになると、そこで感じられるものごとの有意義さと根源に対する気づきは圧倒的なものとなります。このすさまじい気づきは理屈では説明できないので、心は思考することをやめ、永遠の静寂が訪れます。つまり観察者は、その光景の中に溶け、観察されるものと等しくなるのです。無限のパワーの存在によって、すべてがつながり合い、優しさに溢れていますが、同時に石のように強く確立されています。
「愛」がますます無条件の質へと変わるにつれて、あなたの内側から喜びが湧き出ることを経験するでしょう。これは、突然何かが原因となって起こるようなものではなく、すべての行動に常に伴い、一瞬一瞬の中に感じられるものです。この状態の証となるのは「慈愛」です。このレベルに達すると、他の人々にはっきりとして影響を与えます。このレベルに達した人たちは、長時間相手の目をじっとみつめることで、人々を愛と平和の意識に導くことができます。特定の人間のためではなく、むしろ生命そのもののために意識を使う願望があります。多くの人々を同時に愛することができる能力は、愛が深まれば深まるほど、自分の「愛する能力」の領域の広大さを発見することになります。
500レベルは、無条件かつ不変で永久的な愛の発展によって特徴づけられます。その源泉は外部の要因に依存していないので、決して揺らぎません。愛することとは、心の在り方です。世界に対して許し、養う、サポート的な在り方です。その動機の純粋さゆえに他の人たちのエネルギーも引き上げるなど、「愛」にはきわめて大きなパワーがあります。特に時間とプロセスに対するとらえ方がそれ以下のレベルよりも大きく拡大します。「愛」は全体を扱います。「愛」は立場にとらわれず、区別をしないので、その結果グローバルに広がります。もはやそこにはどんなバリアも存在せず「他と一つになる」ことが可能です。したがって愛は包括的であり、自己に対する意識が徐々に拡大していきます。「愛」は生きとし生けるすべての存在のありのままの表現のすばらしさに焦点を合わせて、ポジティブさを増大させます。ネガティブなものを攻撃するのではなく、それをリセットすることによって解消するのです。
低いレベルの感情を超越できると、まっさきに現れるのが知性と合理性です。理性があると、複雑で膨大な量のデータを扱うことができます。すなわち迅速に正しい判断をすることができます。関係性の複雑さや深さのレベル、微妙な違いを区別し、理解することができるのです。そして、抽象的なコンセプトや象徴的な発想を活用することが、次第に重要となってきます。このレベルでは、知識と教育が「財産」として求められます。理解と情報が達成の重要な手段となることが、400レベルの特徴です。このレベルの短所は、概念や理論についつい夢中になり、「木を見て森を見ず」の状態になりやすいことです。理性を働かせること自体が、最終目的となりうるのです。「理性」だけでは真実を見出すことはできません。理性は論理的な方法論によって支配されている技術的な世界では高い効果がありますが、逆説的に「理性」そのものが意識のより高いレベルに達することへのもっとも大きなブロックとなります。
このレベルになると自らがソース(源)であり、自分自身が人生のクリエイターであるという意識と共に、大きな変容が起きます。「自分がすべての根源である」という責任を持つのは、このレベルの進化に特有なものであり、生命のエネルギーと調和していきられる能力を獲得します。幸せの源は自分の内にあるという気づきから、自分自身のパワーを取り戻す大きなジャンプが、このレベルにおいて完成するのです。さらに進化した段階では、自分を幸福にする能力は「向こう側」にはなく、さらに「愛」は人から与えられたり、人から奪ったりするものではなく、自分の内から創造されるということに気づきます。「受容」とは人生をあるがままに受け入れるということです。そこには感情的な穏やかさがあり、否定を乗り越えることでものごとの見方も広がります。経験の内容が拡大され、「全体像を見る」ことができるのです。「受容」は本質的にバランス、割合、適切さに関係します。
このエネルギーレベルは非常にポジティブで、さらに上のレベルへの入口であると考えられます。成長は、ここで急速に早まります。なぜならこのレベルの人々は、周りから求められて進歩するからです。「意欲」とは、人生に対する内面の抵抗に打ち勝って、前向きに生きることを意味します。このレベルでは、誰にでも好意をもって接する人間になれるので、社会的にも経済的にも成功は自動的についてきます。誰に対しても協力的で、社会のよき貢献者となります。また、心の内面の問題に対しても前向きになれるので、人生の学びに対する大きな障害はなくなります。すでにプライドを手離しているので、彼らは自分の欠点を知っており、他者から学ぶ謙虚さも持ち合わせています。
「中立」と呼ばれるレベルに達すると、低いレベルから解放されるので、エネルギーは非常にポジティブになります。障壁や、人のエネルギーを消耗させる対立を超えると「中立」の状態となります。柔軟さがあり、批判的にならないので、問題に対する現実的な評価ができるようになります。「中立」であることは、比較的結果にこだわらないことを意味します。自分の思い通りにならないことに対する恐れやいら立ちは、もはや経験しなくなるでしょう。「中立」の人たちには幸福感があり、この世で生きている自信が現れます。このレベルの人たちは、対立や競争、罪悪感にとらわれがないので、周囲の人たちも安心して良好な関係を築けます。
200レベルにおいて、初めて「フォース」から「パワー」に切り替わります。さまざまな能力が生まれるレベルであり、探求、達成、忍耐力、決断力の領域です。もっと低いレベルでは、世界は絶望的なものとして、あるいは悲しいものとして、恐ろしいものとして、もしくは腹立たしく思えます。しかし、勇気のレベルでは、人生はおもしろく挑戦的であり、刺激があるように思えるのです。「勇気」とは、新しいものを試みながら、人生の変化と挑戦に立ち向かう意欲を意味します。このレベルにある人々は、自分たちが得るものと同じくらい多くのエネルギーを世間に返します。
プライドは現代人の大方が求めているレベルです。下方のエネルギーフィールドに比べると、このレベルに達すると、人間は積極的傾向になります。自尊心が湧いてくると、意識の低いレベルで経験したすべての苦痛は和らぎます。プライドのマイナス面は、「傲慢さ」と「否認」です。これらは人間の成長を妨げます。プライドのレベルでは嗜癖からの回復は不可能です。なぜなら感情的な問題や性格の欠陥を認めず、否認してしまうからです。
「怒り」は殺人や戦争に通じるかもしれませんが、エネルギーレベルとしては「死」からはるかに遠いものです。怒りは創造と破壊の両方に通じています。社会的な不公平感や、処罰、不平などに対する怒りは、社会構造に変化をもたらす大きな社会運動を生んできました。しかし、「怒り」は恨みや復讐心につながっているので爆発しやすく、危険でもあります。怒りはたやすく憎しみへと転じ、憎しみは人生のすべての領域において破壊的な影響を及ぼします。
「欲望」は、絶えずなんらかの目的に向かうエネルギーフィールドなので、飽きることを知りません。したがって、一つ満足を得ても、他の満たされていない渇望に取り替えられてしまいます。
欲望は、「無気力」や「深い悲しみ」よりも、明らかにエネルギーの高い状態です。それは「得る」ためには、まず「欲しい」というエネルギーが必要だからです。「無気力」よりはある程度人を動かせるので、大きな影響力があります。欲することは、それ以下のレベルよりも、私たちを達成への道へとスタートしやすくさせてくれます。したがって「欲望」は意識のより高いレベルへの飛び込み台となるのです。
100のレベルになると、エネルギーが出てきます。危険に対して恐怖を抱くことは、健全だということです。
世界の大部分は恐怖に支配されていますが、それが人間のやむことのない行動の源となっています。敵に対する恐怖、老いや死に対する恐怖、拒否されることへの恐怖など、数多くの社会的恐怖が、多くの人々の生活における基本的な動機づけとなっているのです。「恐怖」は増殖的な性質を持っており、人間の「想像力」と同様に限界がありません。ひとたび人間が「恐怖」に取り憑かれると、世の中の限りない事象が恐怖の餌食になります。
このレベルは悲しさ、損失、依存に関係しています。人は誰でも一時期このレベルを経験しますが、このレベルに固定されてしまうと、絶えず続く後悔の中でうつ病のような生活を送ってしまいます。これは、過去に関する悲しみや死別、後悔のレベルです。深い悲しみは「人生の墓場」ではありますが、無気力よりはまだエネルギーがあります。したがって、トラウマの影響によって無気力の状態に陥っている患者が急に泣き始めた場合、それは回復に向かっているサインです。いったん泣き始めると、彼らは再び食事ができるようになるからです。
無気力は、希望を失った状態です。その犠牲となった人は物質的にだけでなく、あらゆることに貧困状態で、生きるエネルギーにも欠けています。その結果、外部の援助者からエネルギーが供給されない限り、最悪の場合、自殺に至ることもあります。無気力は希望を放棄したレベルです。そして、それと実際に直面する勇気があるのは、その中のわずかな人間に限られています。
無意識の罪悪感は、心身症や事故、さらには自殺行為を招くことがあります。多くの人々が生涯にわたって罪と闘いながら生きますが、それ以外の人々は罪を道徳的にも不道徳的にもとらず、全面的に否定しながら、そこから逃げようとしています。罪悪感にとらわれてしまうと、結果として「罪」の意識に支配されてしまいます。それは誰に対しても「許さない」という態度をもたらします。
死にもっとも近いのが「恥」の概念です。なぜなら、恥があるからこそ意識的に自殺を選ぶか、あるいはもっと巧妙に、長生きするための措置を講じず、「受動的な自殺」を選択するのです。このレベルでは、普通なら避けられたはずの事故死がよく起こります。私たちはみな「面目を失うこと」、つまり信用をなくすことや、「失脚」の苦しみを、何かの形で知っているのです。
意識のマップを熟考することで、人間の因果関係に対する理解を変えることができます。意識のレベルとともに、知覚そのものが進化するにつれて、常識的には「原因」だと思っていたものが、実は「結果」に属していることも明らかになります。
自分自身の知覚によって生じた結果に対して責任をとるにつれ、「自分を打ち負かすものは、外の世界には何もない」という理解が生まれ、他者に責任をなすりつける精神を超越できます。
人生で起こる出来事に対して、自分がどう反応し、どういう態度をとるかによって、それらの出来事が人生にポジティブな影響を及ぼすか、それともネガティブな影響を与えるのかを決定します。その経験は、チャンスにもなれば、ストレスにもなるのです。
この意識のマップを熟考していただくと、それぞれの表現が意味することに共感が生まれ、みなさんが「至福」の境地に至る道がさらに短くなります。
至福の境地に至る秘訣は、自分自身も含めて、生きとし生けるものすべてに対する無条件の優しさです。これを慈悲心(思いやり)と呼びます。どんなに努力しても、思いやりがなければ有意義なことは何も達成できません。
2022年7月7日追加NEW!
「この本は美しい賜物です。あなたの書いたものを通して『喜び』『愛』『慈悲』が広がっています。これら三つの実りは、ご存知のように『平和』です」
マザーテレサ(本書裏書より)
以上の紹介内容は、すべて下記より抜粋・引用しています。
『パワーか、フォースか 改訂版 ― 人間の行動様式の隠された決定要因』
【参考】
『パワーか、フォースか 改訂版 ― 人間の行動様式の隠された決定要因』
デヴィッド・R・ホーキンズ (著), エハン・デラヴィ (翻訳), 愛知ソニア (翻訳)
出版社:ナチュラルスピリット (2018/6/15)
表は書籍に掲載されている表と同じ項目内容で作成しました。
小見出しは掲載されている見出しを使用しました。
文章はすべて本文の一部を抜粋・引用しています。
本書は1995年に出版された『POWER VS. FORCE』(David R Hawkins,M.D.,Ph.D. )の日本語訳(2004年)の改訂版(2018年)です。意識のマップの表は、ずいぶん昔から何度も見たことがあり、マップに関する説明も折に触れて読んだことがありました。
2020年の今年は、最初に出版されてから25年です。四半世紀を経ても色褪せない「意識のマップ」はとても役立つものだと感じています。意識の地図は世界に色々あると思いますが、その中でも日常生活に役立つ地図として紹介させていただきました。紹介した説明はごく一部です。ぜひ本書で詳細をご確認くださいませ。
すでにこの「意識マップ」をご存知の方も、日常生活の意識レベルの変化を見る目安として役立つのではないかと思います。
自分の意識レベル、他者の意識レベルという見方よりも、自己の内面には色々な意識レベルが共存していることや、自己の内面の意識レベルがどのように上下しているのかに気づくことができます。また意識レベルが下がっている時には、そのレベルの癒しや解放が必要な時であり、調和・統合のチャンスです。
高い高い意識レベルについては、そのような存在から学びながら、いつかそのような境地に至れることができるよう願いながら、日々コツコツと精進してまいりたいと思っています。
2020年8月26日 inner-wish
意識レベルを高く保つことも大切ですが、「意識レベルの調和やバランス」が大切ではないかと思います。内外に共存している様々な意識レベルや、意識レベルの変化に気付くこと、まずは内側で調和を試みること。下がる時には下がる理由があり、そこで何かを経験し、学ぶ必要があるのかもしれません。また思いがけない変化により日常的な意識レベルに戻れなくなる時もあります。そのような自他の意識の変化について調和した見方・在り方にバランスをとることが役立つと思います。
2022年4月27日更新 inner-wish
七夕・上弦の月・一粒万倍日の本日、「平和」への祈りを込めて、マザーテレサのコメントを追加しました。
『喜び』『愛』『慈悲』これら三つの実りは『平和』です(マザーテレサのコメントより)
2022年7月7日更新 inner-wish