
海のお祭り汐ふみ〜スサノオとアマテラス
全く知らなかった地域のお祭りのお囃子に誘い出され、海に神輿を担いで入る「汐ふみ」に出会いました。自分の中のアマテラスとスサノオが和解して力を合わせないとねと話した日の「禊」のような出来事です。
海のお祭りに誘い出されて

二拠点生活をしている海辺の街で、あちこちに「明日は祭りのため駐車禁止」の貼り紙があります。けれど、何のお祭りなのかどこにも書かれていません。検索しても日付からは見つからず。
地域名と日付からSNSで検索して、「八坂神社例大祭」という地域のお祭りで「汐ふみ」という神事が観られるスケジュールまでわかりました。けれど、お祭りの全体的なイメージがわからないので、行こうかどうしようか迷っていたのです。
早朝からお囃子が鳴り響き、夕方16:30ごろには、海の方向に人が集まり始めたのでソワソワし始めました。迷っていたけれど「海のお祭り見たい!!」という好奇心で海辺まで急足で向かうと、結構大勢の人が集まっています。
通りがかった女性に「まだ始まっていないですよね?」と聞くと、「これから始まるみたいですよ!私もさっきで出会ったお婆さんに聞いたのですが、この海の中を横切って進むそうですよ!」と教えてくださいました。海の中を横切って進むとは!駐車場から駐車場まで結構な距離があります。これは楽しみです。
お神輿を担いだ集団が駐車場から海に向かってスタートすると、待っていた大勢の人々もお神輿について進みます。老若男女・子供たち・外国の人たちとカラフルな集団がお神輿の掛け声と共に進む様子は、海と空を背景に輝いて見えました。
お神輿が海に入る

いよいよ、お神輿が海に入ります。これまで海なし県で生きてきた私は、祭りで海に入る様子をテレビでしか見たことがありませんでした。なので大興奮です。
「なぜ神輿を担いで海にはいるのか」そんな理由を考えるキッカケもなかった人生でしたが、調べてみると「禊」のためなのですね。神社から街の各所を練り歩いて最後に海に入ることを考えると、街中の禊を行なっているのかもしれないですね。
(このお祭りの詳細がわからないので個々の目的は断定できないのですが)
『禊(みそぎ)は、罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為である。 不浄を取り除く行為である祓(はらえ)の一種とされる。 神事の前における行として、一般参拝者が手水で清めることも禊の一種であるとされる。 神輿等を担ぎながら水を浴びたり川や海に入る場合も多いが、これも禊の一種と考えられる。』 |
禊(ウィキペディア) |
350年以上続くお祭り

一番わかりやすかったのは、2017年7月7日に行われた「御宿・八坂神社の夏祭り」の下記説明です。
『350年以上続いている同祭り。大勢で担ぐみこしは昔、船方が造ったもので、少しずつ修繕しながら当初のものを使っている。当日は老若男女が法被に鉢巻き姿で参加。黄色の鉢巻きをしている人は60歳以上の年配者で、ピンク色は若者の目印だという。同神社を出発したみこしは6つの地区を順番に練り歩く。実際にみこしを担ぐのはピンク色の鉢巻きをした若者で、年配者は警護を担当。全地区を練り歩いた後、御宿海岸で、みこしを担いだまま海に入る儀式「汐踏み」を行う。』 |
350年超続く御宿・八坂神社の夏祭り みこし担いで海に入る(外房経済新聞) |
八坂神社の主祭神はスサノオノミコトだが

京都祇園にある八坂神社は全国の八坂神社の総本山です。私も学生時代は何度かお参りしたことがあります。その八坂神社の主祭神はスサノオノミコトです。
八坂神社なので主祭神はスサノオノミコトなのだろうと思います。この地域の八坂神社については詳細情報が見つからなかったので、これも断定できないのですが。
『八坂神社(京都祇園) 平安京遷都(七九四)以前より鎮座する古社で、「祇園さん」と呼ばれ親しまれております。 主祭神の素戔嗚尊(すさのをのみこと)はあらゆる災いを祓う神様として信仰されており、境内には数多くの神様をお祀りしております。全国約二、三〇〇社鎮座する八坂神社、祇園信仰神社の総本社です。』 |
八坂神社(京都祇園) |
弟スサノオ・姉アマテラス・天岩戸

弟スサノオの大暴れに嫌気がさして、姉アマテラスが天岩戸(あまのいわと)に閉じこもってしまった神話は有名です。アマテラスを天岩戸から出るきっかけになったのは芸能の神アマノウズメの踊りと人々の笑い声でした。
『イザナミは、アマテラスに高天原を、ツクヨミに月の世界を、スサノオに大海原をおさめることを命じました。それにも関わらず、スサノオだけはいつまで経っても涙を流し、大暴れをしていました。イザナギはすっかりあきれ果ててしまい、スサノオを大海原から追放しました。これ以降、治める者のいなくなった海は荒れてしまうことになったと伝えられています。
ある日のこと、突然スサノオの暴走が始まりました。アマテラスは姉としての責任を強く感じ、天岩戸(あまのいわと)と呼ばれる洞窟に入り、中から戸をふさいで閉じこもってしまいました。
太陽神アマテラスが洞窟に引きこもったことで、世界が暗闇に包まれました。 この非常事態に高天原の神々は集まり、アマラテスを洞窟から引っ張り出すための話し合いをしました。
作戦が実行されました。まず、芸能の神アマノウズメが踊りを始めます。アマテラスは、洞窟の中から神々の笑い声を聞いていました。アマテラスはふさいだ岩を少しだけ開けると、中から声をかけました。力の神タヂカラオがアマテラスの手をとり、洞窟から引っぱり出すと、すぐさま天岩戸にしめ縄をはり、二度と戻れないようにしました。これによって一件落着です。
世界は再び光に包まれ、神々は一安心です。』 |
日本の神様「アマテラス」「スサノオ」とは?(FUN!JAPAN) |
笑いと禊と天岩戸開き

全く知らなかった地域のお祭りのお囃子に誘い出され、「汐ふみ」と呼ばれる海に神輿を担いで入る「禊」に出会いました。
実はその朝、スサノオノミコトについて話していたのです。ちょうど8年前くらいから暴力的な環境に嫌気がさして関係を遠ざけてきたのでアマテラスの気持ちはわかるのよ、という話題から始まりました。
でもアマテラスもスサノオも自分の中にいるからね、自分の中のアマテラスとスサノオが和解して力を合わせないとね、というような内容でした。
スサノオは私の中のパワーの源であり、トリックスターであり、孫悟空のような部分です。
ですから、アマテラス的な私の部分が、お祭りの明るい光と笑いに誘い出され、心の扉である天岩戸を開き、「汐ふみ」の中にスサノオの明るいパワフルなエネルギーを感じて、大勢の人々と共に「禊」を経験した。そんな感想を持ちました。
神輿水上渡御のある夏祭り
この「八坂神社例大祭」という地域のお祭りは、私にとって人生初の「海のお祭り」でした。また人生の変わり目に非常に重要なお祭りとなりました。
海のお祭りに興味を持ち色々調べてみると、全国には「お神輿を担いで、海や川や湖入水する神輿水上渡御のあるお祭り」が数多くあるようです。
神輿水上渡御のある夏祭りの映像を集めている動画を紹介します。
神輿水上渡御のある夏祭、神輿を担いで海へ、川へ、湖へ 【YouTube】
『神輿水上渡御のある夏祭、神輿を担いで海へ、川へ、湖へ 東京近郊(神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県)で開催される夏祭りの中から、お神輿を担いで、海や川や湖入水する神輿水上渡御のあるお祭りのバーチャルリアリティ映像(3D VR180)を集めてみました。 0:28 松原神社例大祭 (神奈川県小田原市 ) 1:18 茅ヶ崎 浜降祭(神奈川県茅ヶ崎市 ) 3:03 須賀のまつり(須賀・三嶋神社例大祭)浜降祭 (神奈川県平塚市 ) 5:08 鵜原八坂神社例大祭(鵜原の大名行列) (千葉県勝浦市 ) 6:14 上総十二社祭 (千葉県一宮町 ) 8:05 大原はだか祭り(千葉県いすみ市 ) 9:28 川瀬祭り (埼玉県秩父市) 10:32 麻生祇園馬出し祭(茨城行方市 )』 |
神輿水上渡御のある夏祭、神輿を担いで海へ、川へ、湖へ【YouTube】 |
インナーウィッシュよりメッセージ
本ブログはnoteから先に書き、翌日HPブログに転記しました。これまではHPに掲載したブログや記事をnoteに転記していたのですが、順番を変えてみたのです。
【参照】●海のお祭り汐ふみ〜スサノオとアマテラス【note】
翌日HPに転記してみて気づいたのですが、単に順番を変えたということではなく、noteの方がリラックスして書きやすくなっているようです。
インナーウィッシュのHPは2010年にスタートして15年。多くの人々に見ていただき大変ありがたいことなのですが、これまで本当に緊張して書いていたことに気づきました。
インナーウィッシュにはこういう役目を背負ってほしいというような無言のプレッシャーが感じられて書けなくなることが多かった。
noteの良い面は、あらゆる側面を何気なく同じように書いていけることです。ですから、今後はnoteの力を借りて、インナーウィッシュのHPもバラエティ豊かに、多様な側面から書いていければと思います。
そしてインナーウィッシュのロゴマークの意味を実現していきたいです。
『インナーウィッシュのロゴマークには、全てのチャクラと高次の意識が調和した全体的な自己としてハートを中心に生きるという意味があります。』
令和7年7月7日の七夕の今日。7色の虹のように、皆様の願いが叶うことをお祈りしています。
令和7年7月7日七夕
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