ミラーニューロン


ここで紹介する内容は全て下記より抜粋しています。

 ビジュアル版『新・脳と心の地形図』

思考・感情・意識の深淵に向かって

リタ・カーター/著、藤井留美/訳

養老孟司/監修原書房

 



他者との距離を縮め、より深く理解することは、正常な人間が生きていく上で欠かせない。人間に限らず、生存のために協力しあう生き物はすべてそうだろう。それゆえ、知性が発達し、意識的に協力関係を築くようになる前から、哺乳動物の脳には他者と近づきになる方法が刻み込まれていた。


社会をまとめあげるメカニズムのひとつであり、おそらく最も重要なのが、ミラーニューロンのシステムだろう。


ミラーニューロンとは、人(もしくは動物)が特定の行動をとったとき、および他者のそうした行動を見るときに活発になる脳細胞だ。同じことは、感情と思考を扱うニューロンでも起こっている―特定の感情や思考を持っていると認められるときにも、活発になるものがあるのだ。

 

ミラーニューロンの働きや、感情や思考の「ミラーリング」は、相手の心の動きを瞬時に、そして自動的に把握するのが目的だろう。重たい荷物を持ち上げている人を見たら、持ち上げる動作(および力を込める感覚や重さの感じ)に関係するミラーニューロンが活発になって、自分も荷物を持っているような気持ちになる―ただしそれはとても微弱なので、意識にはのぼらないかもしれない。

 

ただ他者の感じ方をすぐに脳内で追体験できるので、いちいち「考える」必要はない。他者が何を感じ、どう考えているかを直感的に把握する。そうした能力は、物まねや共感の土台になっている。誰かのお手本を見るだけでやりかたを学習するのも、苦しむ人を見ていると、その痛みを自分のもののように感じるのも同じだ。この能力は、道徳心の発達にも重要な役割を果たしているだろう。

 


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【参考】

ビジュアル版『新・脳と心の地形図』

思考・感情・意識の深淵に向かって

リタ・カーター/著、藤井留美/訳

養老孟司/監修原書房

 

 

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