解脱の本当の意味

更新日:2022/07/21 公開日:2015/04/10

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解脱の本当の意味【自己変容の道】
解脱の本当の意味【自己変容の道】

解脱の本当の意味

 

「解脱」というのは業と煩悩をなくした結果のことです。一度解脱を得たならば、幸せは堅固なものとしてありつづけます。『ダライ・ラマ生き方の探求』

ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ/著より抜粋。

 


以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。

ダライ・ラマ 生き方の探究 単行本

【参考】
『ダライ・ラマ 生き方の探求』
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ著 /春秋社 

 

画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。

 


「解脱」の本当の意味

「解脱」というのは、新たに業を積むこととなる煩悩を完全になくすこと、あるいはまた、我執とその種子をともになくした「滅諦」を得ることともいえます。「解脱」というのは業と煩悩をなくした結果のことです。一度解脱を得たならば、幸せは堅固なものとしてありつづけます。


ですから、解脱することで「私」もなくなり、すべてがなくなるのではありません。「私」は心の連続体としてありつづけるのです。


別の言い方をすれば、「人」でなくなるのではなく、「人」はどこまでも人としてありつづけるのです。「解脱する」ということは、業と煩悩の力によって自分自身の意志とかかわりなく生れ出ることをなくすことであって、自分自身の意志がまったくなくなってしまうことではありません。


このことに関して、ある外国の研究者は誤解して、「解脱を得たならば人間を超越して、人ではなくなる」という記述も見られます。このような誤った理解をされている方が大勢おります。解脱することで「私」がなくなるわけではなのです。解脱することによって、実際に幸せを得ます。


これは本当の意味で自由であり、誰に依存することも必要としない状態となっていることを意味します。自分自身の外側の存在に対して依存する必要がないのです。自分自身の内側にある心の連続体のすべての過失をなくしたことを意味しているのです。これによって、完全な自由を手にするのです。これを「解脱」と呼んでいます。



以上の紹介内容は、すべて下記より引用しています。

ダライ・ラマ 生き方の探究 単行本

【参考】
『ダライ・ラマ 生き方の探求』
ダライ・ラマ14世テンジン・ギャツォ著 /春秋社 

 

画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。

 


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●ダライ・ラマ【役立つ情報】

【ダライ・ラマ】Wikipediaより引用

ダライ・ラマ14世(1935年7月6日 - 在位1940年 - )は、第14代のダライ・ラマである。法名はテンジン・ギャツォ。4歳の時にダライ・ラマ14世として認定、1940年に即位、1951年までチベットの君主の座に。1959年に中国からの侵略と人権侵害行為に反発してインドへ亡命。亡命後は、欧米でもチベット仏教に関心のある人や複数の著名人の支持を得、ノーベル平和賞を受賞し、国際的影響力はさらなる広がりを見せており、中国は別として世界的にはチベットの政治と宗教を象徴する人物とみなされる。

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