ジェームズ・アレンの言葉

更新日:2012/06/12 公開日:2012/06/12

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ジェームズ・アレンの言葉

この世には大きな悲しみがあります。これは人生における究極の事実の一つです。苦難に耐えたあとには、変容が起こります。悲しみを通じて、悲しみのない状態に到達するのです。『「原因」と「結果」の法則』の著者であるジェームズ・アレン著『人生を変える心の鍛錬 自然の摂理 不変の叡智』より紹介しています。

 


以下の紹介内容は、下記より引用しています。

人生を変える心の鍛錬 自然の摂理 不変の叡智 (ジェームズ・アレン全集 08) 単行本

【参考】

『ジェームズ・アレン全集 08 人生を変える心の鍛錬』

ジェームズ・アレン (著) /菅 靖彦 (翻訳) /ソフトバンククリエイティブ

 

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見出しは文章の 内容から作成しました。

それ以外の追加情報については参照元を個別に記載します。


悲しみに沈んだ暗い時期には真理から非常に近いところにいる


悲しみに沈んだ暗い時期には、男も女も真理から非常に近いところにいます。わずかな時間に長年の苦労の末積み上げてきた希望がおもちゃの城のように崩れ、すべての地上の楽しみが小さな泡のように一握りではじけて消えてしまう時、うち砕かれた心は戸惑い、嵐に翻弄され、避難できる場所もなく、ことばにならない苦悩のなか、手探りで永遠なるものを探し求め、心の不変の平和を求めるのです。

 

悲しむ者は幸い

 

「悲しむ者は幸い」(*訳注 出典『新約聖書』マタイによる福音書 第五章 四節)
と西洋の師が言えば、東洋の師も「大いなる苦しみのあるところに、大いなる幸福がある」と断言しました。


これらのことばはともに、悲しみが教師であり心を清めるものであるという真実を語っています。

 

悲しみは人生の終わりではありません

 

悲しみは人生の終わりではありません。(究極的には、世俗的な生活の終わりにはなりますが)。


苦悩の杯を飲み干す時が来たと静かに飲み干しましょう

 

困難と難題があなたを何重にも取り巻く時、失敗して友人が離れて行く時、快いことばであなたをたたえていた人が厳しい口調で非難する時、あなたの唇に柔らかな温かいくちづけをしてくれた愛する人の唇が一人で悲嘆にくれ寂しい思いをしているあなたをあざけり欺く時、また、あなたの愛に応えてくれた愛しい人の魂がほんの昨日まで宿っていたなきがらを納めた冷たい棺桶を、芝生の下に横たえる時


―そんな耐えがたい苦しみが襲ってくる時には、あなたにとっての苦難の時がきたのだと思い出してください。苦悩の杯を飲み干す時が来たのです。それを静かに飲み干しましょう。

 

悲しみを乗り越えて「利己心の放棄」への道へ


そこで、悲しみが耐えがたく、祈りだけでは不十分であることに気付いた時、その人は利己心の放棄への道に踏み出す準備が整ったのです。

 

その時から、自分の心を清め、精神のコントロールを実践し、精神力を高め、克己から生まれる神聖で何にも負けない強さを高めることが始まるのです。


自分の心の中に悲しみの原因を見つける


その人は、自分の心の中に悲しみの原因を見つけ、それを取り除くでしょう。一人でしっかりと立つことを学び、だれからも同情を求めず、かえって思いやりをすべての人に与えます。


永遠の平和、宇宙の摂理、至福の喜びへ

 

このようにして、除々に悲しみを乗り越え、ついには心のなかに真理が明らかになり、永遠の平和の意味を理解できるようになります。


心の目は大きく開かれ宇宙の摂理を理解できるようになります。法を理解する能力が与えられ、至福の喜びを受けられるようになるでしょう。

  

真理の秩序、真理の生活、幸せと平和へ

 

ものごとの真実の秩序が理解できれば、悲しみは乗り超えられます。


自分のはかない楽しみにしがみつき、ささいな失望や不満についてくよくよ考える偏狭な利己心が壊され捨てられたときに、もっと広い真理の生活をすることに考えが及び、幸せと平和がもたらされます。


宇宙の意志、慈悲、無上の幸福、神のような憐れみへ

 

また、宇宙の意思が利己心にとって代わります。人はそれぞれが慈悲を備えた人となります。すべての人に対する愛のために利己心を忘れ去ります。悲しみは、真理という無上の幸福の中に飲み込まれてしまうのです。


このように、人類の心から決して取り去られない悲しみのなかに十分に浸った時、自分のまちがった考えや行ないの苦い果実をすべて収穫して食べた時、その時には、苦しむすべての人に対する神のような憐れみが心のなかに生まれ、その人の傷をすべていやし、涙をすっかり乾かしてくれるのです。


苦難に耐えたあとには、変容が起こる

 

人は、立ち上がり、喜びに満ちた新しい生活を始めます。もはや利己心というものがないため、悲しみの針はそこに入りこめません。


苦難に耐えたあとには、変容が起こります。悲しみを通じて、悲しみのない状態に到達するのです。

 

だから、「賢者は嘆き悲しまない」(*訳注 出典 インドの二大叙事詩『マハーバータラ』の一部「バガバッド=ギーター」第二章一一節)のです。


救いはすぐ手が届くところにある

 

よく覚えていてください。真理の世界は、罪と悲しみのただ中に存在します。

救いはすぐ手が届くところにあるのです。


困難を抱える人は平和を見出し、純粋でない人は純粋さを見出すでしょう。失意の人にはいやしが待っています。弱い人は強さを与えられ、虐げられた人は高みに上げられて栄光を受けるのです。

  


以上の紹介内容は、下記より引用しています。

人生を変える心の鍛錬 自然の摂理 不変の叡智 (ジェームズ・アレン全集 08) 単行本

【参考】

『ジェームズ・アレン全集 08 人生を変える心の鍛錬』

ジェームズ・アレン (著) /菅 靖彦 (翻訳) /ソフトバンククリエイティブ

 

写真画像については、無料写真素材を利用しています。

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それ以外の追加情報については参照元を個別に記載します。


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