より高次の意識に目覚めるたびに、日常生活の中であらゆる意識を調和していくことが、成長の道でもあります。
人は成長するに従って、より高次の意識に目覚めていきます。
子どもの成長を観察していても、第1チャクラ、2、3、4・・・と順に目覚めて行く様子がわかります。どのチャクラに意識の中心があるかによって、まるで違う人のように振る舞うことがあります。
やがて、より高次の自己意識(ハイヤーセルフ)に目覚めていくこともあります。更にもっと広い視野や遠い記憶を持つ意識が開かれる場合もあります。
成長するに従って、より高次の意識に目覚めた時に、少し前の自分を切り捨てるような態度をとる様子も見られます。そのような場合、切り捨てた自分を他人に投影してしまい、色々と揉め事の原因になることも多く見られます。
子どもに限った話ではなく、大人になり、より高次の意識に目覚め始めると、普段のありのままの自分と高次の意識が調和しない状況もよく見られます。この場合もまた、より下位の部分を他者に投影して、許せなくなったり、なんとか解決しようとしたり葛藤が生まれます。
それらはよくある話ですが、この投影した相手をどう扱うかによって、全く異なる結果を生み出します。
他者を許せない場合は、自分の下位面も許されず、他者を憎んでいる場合は、自分の下位面も憎んでしまいます。他者を傷つけるような場合、自分の下位面も傷つけてしまうのです。
逆に、他者を許し受け入れる場合には、自分の下位面も許し受け入れることができます。また他者の苦しみを助けたいと思えば、自分の下位面も助けられます。他者に役立つ何かを提供すれば、自分の下位面にも役立つ何かが与えられます。
子どもの苦しみを助けようと教えているつもりが、同時に自分の下位面が教えられ、助けられるということもしばしばあります。他者のために考えた方法が、自分の下位面に役立つことも多いのです。
また、自他ともに色々な意識がある中で、固定した役割を演じ合う理由を考えることも、不要になった役割を手放す上で役立ちます。つまり自己の不調和な意識を調和することで、誰かに自分の下位面を演じてもらう必要がなくなります。お互いにより高次の意識状態で関わることも可能になるのです。
成長して高次の意識に次々と目覚めて行く中で、全ての意識を調和していくのは、なかなか大変な作業です。
高次の意識に目覚めると、これまで見えなかった視野が広がります。そして、下位の意識が自己中心的で自他を苦しめているような状況もよく見えるようになります。そのような場合に、下位の自分を切り捨てて、他者に投影して批判していると、自己の意識を調和することができません。
新しい視野をもとに、これまでの苦しみの原因が明確になった時、その苦しみを生み出している下位意識がなぜそうなったのか?理由や本音を知る必要があります。そこには、過去に傷ついた経験や、その経験による恐れ、昔からの癖になってしまった習慣、思い込みなど、色々な理由があります。その痛みや恐れを癒し、新しい方法や考え方を追加することが必要になります。
また、できるだけ高次の視点から全体の調和をとるために眺めてみると、不調和を癒す方法や、協調できるような新しい見方が可能になります。しかしその際も、自己のあらゆる意識を敵対する者ではなく、困っている、あるいは言いたいことがあるチームメイトのように見る必要があります。全体に不調和をもたらすような場合でも、本質的に困っていることがわかったり、本当に伝えたいことを伝えられると協調の糸口が見出せるようになります。
このように、より高次の意識に目覚めるたびに、自己の下位意識を順に癒して調和していくことで、自己意識を全て調和していくことが可能になります。あらゆる意識を調和していくことが、成長の道でもあります。
しかし、日常生活の中では毎日色々なことが起こり続けます。ニュースや家族・友人との関係、仕事の中の出来事、自他の思い・言葉・行いの全てが、あらゆる意識に異なる反応を引き起こします。一つの出来事に、あらゆる意識レベルが異なる反応をしているのです。
それらを調和するために必要なことは、ベースとなる意識状態を鎮めることです。
ベースとなる意識状態が混乱に満ちていると、台風の中で生きているようなもので、不調和に気づく以前に、次々と新たな不調和を生み出し続けることになります。
しかし日常生活の中で、ベースとなる意識状態が鎮まっていると、原因と結果が明確に意識できるようになります。そして、不調和な状態になった時に、その痛みや恐れに気づいて癒し、調和することが可能になります。
そのベースとなる意識状態をできるだけ高次の意識に保っておくと、より広い視野で物事を観ることが可能になり、色々な意識の混乱を調和するためのリーダーシップをとることも可能になります。
このように、成長するに従って意識を調和しながら自己の内面を育てて行くことができるよう、日常生活の中で穏やかに変容することが大切だと思います。
自己の内面が調和し始めると、外側の関係も次第に調和するようになります。外側の関係を調和するために、自己のあらゆる意識を調和することが役立つのです。そして自己の内面の調和は、外側を調和していくために、最も堅実な道だと思います。
第14チャクラ(根源の存在)〜第12チャクラ(自分のハイアーセルフのキリスト化レベ)〜第8チャクラ(宇宙の心とあなたをつなぐポータル)〜第7チャクラ(宇宙のエネルギーを受け取る。宇宙的な意識)
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